インプラントとはこんな治療方法



インプラントについてもう少しご説明していきましょう。


人工歯根が頑丈な歯を作る




インプラントが日本に導入されてから、20年余りが経過しました。最近では、虫歯や事故などで歯を失った場合に、インプラント治療を選ばれる方が増えています。

インプラントは英語でしっかり植え込むという意味で、医学用語では移植するという意味があります。日本ではインプラントというと、歯科用インプラントのことを指す場合がほとんどですが、海外では、身体のあらゆる部分にインプラントという言葉を使いますので、注意が必要です。

従来の治療法では、事故などで歯を失った場合に、入れ歯やブリッジという治療をすることが一般的でした。入れ歯やブリッジの場合は、歯根がなくなったままですが、インプラント治療では、歯を失った部分に人工歯根(インプラント)を埋め込み、顎の骨としっかり結合(オッセオインテグレーション)させ、固定させた後に、その上に上部構造(人工の歯)を装着させます。

人工歯根を顎の骨に埋める構造なので、まるで自分の歯がもう一度生えてきたかのようにしっかりと噛め、口の中での違和感がない自然な感じです。このように、インプラントは失った歯を補うための、画期的な新しい治療法です。


ブリッジ、入れ歯とインプラントの違い




インプラントとは人工歯根のことで、歯を抜歯しなくてはならなくなった時に、抜いた歯の骨の部分に埋め込みます。歯を抜いた後は入れ歯やブリッジという治療法もあるのですが、入れ歯の場合は両隣の歯に金具で引っ掛けるタイプのものは両隣の歯を痛めることになりますし、食べ物が隙間に詰まったり、取り外して洗う手間などかなり手間のかかるものです。

そして、ブリッジは、両隣の歯のエナメル質の部分を完全に削る必要があります。健康な歯を削らなければならないのに加え、両隣のどちらかの歯が虫歯などで駄目になった場合には、更に隣の歯を削り、大きなブリッジに作り変える必要があります。インプラントの場合は、抜けた歯の代わりに、骨に直接埋め込みますので、両隣の歯を痛める事は全くありません。隣の歯を傷つけないのがインプラントの良いところです。

更にインプラントはチタンで出来ており、骨とがっちり結合します。そのため、ぐらついたり外れたりということがなく硬いものを噛んでもびくともしません。まるで自分の歯が再び生えてきたかのような自然な感じに感激される方も多いです。そして、お手入れ(メンテナンス)をきちんとしていれば、半永久的に使い続けることが出来ます。

入れ歯やブリッジでは、歯が抜けた部分の骨が痩せていくのを食い止める事はできませんが、インプラントは、骨が痩せる心配がありません。見た目も、本物の歯と区別がつかないくらいに自然な仕上がりですので、健康に良いばかりでなく見た目も美しく、明るい笑顔を取り戻すことができます。


こんな方にはインプラントがお薦めです




インプラントなら、自分の歯を失った場合でも自分の歯と変わらないような状態に修復することが可能です。人口歯根という名の通り、天然の歯に代わる人工歯の役目をしっかりと果たしてくれます。

自分の歯のように見え、自分の歯のように使えるようになります。自分の歯を取り戻したような感じですよね。夢のようです。

こんな方にインプラントはお薦めしたいです。

●ブリッジにしたくない (両隣の健康な歯を削りたくない、ブリッジの作り替えを考えている)
●入れ歯に不満を持っている (はずれる、見た目があまり良くない、噛めなるものに限界がある、食べものがはさまる、口臭が気になる等々)

インプラントは特殊なケース(あご骨が極端に薄い、重度の慢性病をもっているなど)を除けばどなたにも対応できます。口腔内全体の検診を受け、CT撮影をすることでご自分がインプラントに適しているか判断できます。