よく噛むと記憶力がよくなる。



よく噛むことは私たちの心身にどのような影響があるのでしょうか?



ガムを噛むと脳が活性化する?




ガムを2分間噛み、噛む前後の脳の様子を機能的磁気共鳴画像法を用いて観察した研究結果があります。結果は、ガムを噛んだあとで明らかに活性化していました。

若者の場合はあまり変化が見られなかったのに高齢者の場合にとくに顕著で、海馬だけでなく脳の高度な統合処理機構を持つさまざまな神経細胞も活性化させることが明らかになりました。高齢者の場合は、海馬が委縮して情報が入りにくい状態になっているところへ情報が入ってくると、額のすぐ後ろにある連合野などにも活性がみられたのだと考えられます。

ガムを噛む効果について、海馬の機能をみる短時記憶のテストでもガムを噛んだ後の方が成績がよくなるという結果でした。


噛むことは認知症の予防に役立つ




噛む事が認知症の予防に役立つ可能性があると考えられ、この研究結果を臨床に応用するため、高齢者と対象に
① よく噛んで食べる。
② 1人で食べない。
③ 一品でもいいから食べたい物を食べる。
3点を守って2週間食事をしてもらうと、表情がイキイキとしてくることが分りました。(よく噛んで食べる NHK出版 引用)

高齢化に向け、認知症 認知症予備軍にたいしての予防として活用できる、それも手軽に出来るという点でとてもうれしい結果でした。食事の時しっかり噛んで食べる、ガムを噛む、早速実践してみて下さいね。


よく噛むことで血液がサラサラに?




血流をつかさどる器官は心臓ですが、身体にはこのほかにも、血流の助けとなる働きが存在します。咀嚼もそのひとつです。よく噛むことにより、血流がサラサラと流れれば、酸素と栄養が体のすみずみにまで流れます。食生活に注意して、血管を詰まらせないことも大切ですね。

食物も米、麦などの穀類 野菜を多くとり、肉・魚は1割くらいの割合で摂るのが良いようです。よい咀嚼は唾液の分泌を促して消化をたすけてくれます。
歯全体で、ゆっくりとよくかんで食べることで、食べものの消化がよくなるばかりか、だ液も多く出て消化をいっそう助け、栄養の吸収をよくします。均等に脳内血流が心臓に流れるようになります。

かみ合わせと血流、血中に酸素を取り込む呼吸の問題。この2つの問題が解決すると平均寿命も延びるのではないでしょうか?


シニアになると歯が気になります。




中高年になると、一番に自分で衰えを実感するところが目と歯です。入れ歯になると食事の時に色々な不便を感じると共に、見た目も納得がいかないのではないでしょうか。真っ白な歯が並んでいたところに違う物があるという違和感は、嫌なものだと思います。

最近では良い入れ歯も出て来ているのですが、それらは保険のきかない自費治療であるため、保険の入れ歯と比べると機能が高いかわりにお値段も高くなります。同じくらいの値段がかかるならばとインプラントに興味を示される方も多くおられます。

インプラントは日帰り手術でOK。治療は歯茎を切開し、顎の骨に金属のチタン製のネジを埋め込みます。骨と結合するのを待って、セラミック製などの人工歯を取り付けるというものです。

80歳代でも健康であれば治療可能です。50歳を過ぎると治療を希望する方が増えます。

そこで迷うのが、どこで治療を受けるかということです。治療の流れをきちんと説明し、マイナス面もきちんと説明してくれる、また、経験が豊富な歯科医を選ぶのも大切な事だと思います。