インプラントの様々なメリット



一口にインプラントといっても、歯を失った部位によって様々な治療法になります。
インプラントのメリットを踏まえつつ、様々なケースを見ていきましょう。



インプラントをお勧めしたいケース




歯を失って治療をしなければと思った時に、ブリッジで両隣の健康な歯を削ることに抵抗のある方は多いと思います。
ブリッジ治療をする場合、ブリッジの土台にするために虫歯がなくても隣の歯を削る必要があります。場合によっては神経を抜かなければいけないこともあります。神経を抜いた歯は血液が通わなくなるため健康な歯よりもろくなり、将来的にそれが原因で歯を失うことにつながりかねません。

ブリッジをかけるには、かなり歯を削る必要がありますが、インプラント治療は、ほかの歯を傷つけません。インプラント治療なら、隣の歯を傷つけることなく欠損した歯だけを治療することができます。



一番奥の歯を失った場合の治療




一番奥の歯を失った場合は、ブリッジができません。ブリッジは両隣に支えとなる歯がないと治療ができないからです。
一番奥の歯を失った場合は部分入れ歯かインプラントのどちらかになります。

入れ歯は天然の歯やインプラントに比べると噛む力が劣りますので、奥歯で何でもしっかり噛みたい方、入れ歯に抵抗のある方はインプラントがお勧めです。また、インプラント治療なら奥の歯を失っていても大丈夫です。



バイオフィルムはインプラントの大敵




最近の研究で歯周病が「バイオフィルム」による感染症であることを解明され、歯周病の原因は「バイオフィルム」であることが最近の研究で明らかになってきました。

では、口の中にはどんなところにバイオフィルムがあるのでしょうか。代表的なものは歯面に付着している歯垢です。歯垢は1種類の細菌の集まりではなく、約400種類の細菌によってバイオフィルムを形成しています。

インプラントを長持ちさせるにはメンテナンスが必要なのですが、これは歯周病の予防だけでなく、歯周病を原因とする全身の病気、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病、早産などの防止につながります。

メンテナンスをする事により、インプラントをながもちさせる効果と共に歯周病の予防に繋がり、病気の予防にもつながります。歯科医院でのプロフェッショナルなクリーニングをうけることは、インプラントを長持ちさせるためには大きなメリットとなります。

インプラントを標榜していても、認定医でない医院も有ります。当院ならインプラント学会から認定を受けている歯科医師がいるので安心です。患者様に説明し、納得頂いてからでないと治療は行いません。不安なことや疑問に感じることは何でもご相談ください。



インプラントの良さを考える




数年前までは、虫歯がひどくなって歯を抜かなければならなかったり、事故で歯を失ったりした場合の治療の選択肢は、入れ歯かブリッジしかありませんでした。しかし、現在では、インプラントになさる方が増えてきています。

入れ歯の場合はしっかりと力を入れて固いものを噛むということが難しく、外して洗わなければならないという手間もあります。更に部分入れ歯は、両隣の歯に金具をかけて支える構造になっているために、結果的に両端の歯を痛めて駄目にしてしまうことにも繋がります。そして患者さんが一番躊躇される点は、ブリッジは両隣の健康な歯を削らなければならないうえ、将来的には両端の歯が駄目になるかもしれないという不安がつきまとうということです。

どちらの治療法も、両隣の歯を痛めて将来的には両隣の歯も抜歯になり、更に大がかりな治療が必要になるかもしれないという危険をはらんでいる点では共通しています。しっかりとケアをすれば大丈夫だろうと思われるかもしれませんが、ブリッジになさった場合、知らない間に支えの歯が虫歯になってしまっている場合が多いのです。

一方インプラントは、直接骨に埋め込みますので、機能面では自分の歯が再び生えてきたかのようで、全く違和感がありません。入れ歯のようなガタつきがありませんので、硬いものも躊躇なく噛めます。何よりも良いのは、両隣の歯を痛める心配が一切ないということです。

インプラントは失った歯の代わりをするだけでなく、他の歯を守ることにもなりますので、何よりも優れた治療法と言えると思います。保険のきかない高額医療のインプラントを選ぶ方が増えているのは、こうした事情があるのです。もちろん、治療費が安くなって手軽に治療が受けられるに越したことはありませんので、将来的に保険が適用されるようになればいいなと思います。