アンチエイジングとインプラント



インプラントをすることがお顔の若返りにつながるとしたら、インプラントに興味がわきませんか? 実際にはインプラントで若返るというよりも、しっかりと噛むことが頬のラインを引き締める効果につながるということなのですが、入れ歯で良く噛めない方にとっては、インプラントでしっかり噛めるようになることで様々な健康的な効果がありそうです。


インプラントをするとお顔が若返る?




歯槽骨は顎骨の中でも特に歯を支えている部分のことですが、入れ歯を長く装着していると、歯槽骨が毎日少しずつ吸収され続けて最終的にはほとんどなくなってしまい、顔がくぼんで老けた感じのお顔になります。

一方インプラントは天然歯と同じように歯槽骨の中にしっかりと埋められますので、咀嚼するたびに咬合力が直接歯槽骨に伝わります。そのため口腔ケアさえしっかりと行えば、骨の吸収を防いで健常な状態でいられます。しっかりと噛むことでアンチエイジングにもつながるなんて嬉しいですね。

また、歯周病が進行すると歯槽骨が破壊されます。その結果、歯が抜けてしまうことがあります。歯周病で一度吸収してしまった歯槽骨は、治療を行なったとしても回復が困難です。
歯槽骨が吸収され続けてくぼんで老けた顔にならないよう、歯周病の治療もとても大切になります。


噛むことで口元の筋肉が鍛えられる?




顔には30種類の表情筋と2種類の骨格筋があります。表情筋は皮膚から皮膚につながる筋肉で、骨格筋は、骨と骨をつなげる筋肉です。

噛むときに使われる咬筋(こうきん)は骨格筋の一つで、咬筋を使ってしっかりと噛むことで口の周囲の口輪筋、舌筋、頰筋などに刺激を与えます。
良く噛んで食べると口元の筋肉が使われて頬から顎のラインの引き締め効果が期待できます。


咬筋を使ってしっかり噛む方法



咬筋をしっかりと使いながら噛むには、

・一口30回を目標に何でも良く噛んで食べます。
・左右の奥歯を使って、片方でばかり噛まないように注意します。
・姿勢を良くして食べましょう。

これなら、少し気をつければ出来そうですね。噛むことでお口の周りの筋肉が鍛えられ、小顔効果が期待できますので、毎日の食事でしっかりと咬筋を鍛えましょう。


噛めないと老けた感じになるメカニズム



歯が磨耗して短くなったり、歯を失ってかみ合わせが低くなってしまうと、口元の皮膚に張りがなくなり、鼻の下の口元に縦ジワが寄ってしまいます。また鼻の横から口の端に向かって、八の字型のしわもできます。

入れ歯を長い間使っていると骨に間接的な力しか伝わりませんので、顎の骨がしだいにやせて顔がくぼみ、老け顔にかわってしまいます。インプラントは顎の中にしっかりと埋まっていますから、咀嚼するたびに噛む力が顎に伝わります。そのため顎の骨がやせるのを防ぐことが出来、老化が防げます。

インプラントによる治療で皮膚に張りが出てくることが期待でき、シワも目立たなくなることで老化防止に繋がります。


インプラントで手に入れることが出来るもの



インプラントで、新しく自分の歯を得ることができたことは実感できますが、それ以外にも、咬むことによって回復される機能もあります。

顎の骨に力が加わることで、組織が密になり、骨自体の健康が増進されます。
歯が抜けたことによりバランスを失っていたものがまた均等になります。
食生活が改善されることで健康状態もよくなりますね。
咬む機会を増やすことにより脳が活性化されます。高齢者の認知症防止にも役立つのではないでしょうか。

また、永久歯を失ってしまったという喪失感からも解放されます。入れ歯を使っている方が精神的に老けてしまうというデータもあります。
入れ歯をしなければならないけれど、どうしても入れ歯は嫌だと抵抗したくなります。そういった思いからも解放されるようですね。

家族や友人とたのしく食事ができ、大きな口を開けて話すことも笑うこともできる、こういった人間の生活ではあたりまえだった事をもう一度手にする事ができ、対人関係や社会に向けての積極性もよみがえります。